暫時休筆します

(第324号、通巻344号)

    「捏造」の読み方を取り上げた前号は、軽い挿話として書いたものだが、筆者が予想もしなかったほど大きな反響が寄せられ、1週間のアクセス数も7400pv.を超えた。最近では珍しい大ヒットになったが、実はしかし、慣用読みが定着していく例はこれまでも当ブログで何度も書いてきたところだ。

    そこで今度は、個々の単語の読み方でなく、日本語の文法的、構文的な誤用が一般に広がっている例を取り上げようと考えたのだが、うまい切り口が見つからない。もともと、言語学を専門に学んだ経験があるわけもでなく、ただ辞書好きが昂じて書き連ねてきたブログなので、知見にも限りがある。もう少し時間をかけて“考察”してみたいので、今号は休筆ということでご容赦いただきたい。