2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「老人語」余聞……高年、高齢、老齢、老人 

(第108号、通巻128号) 社会の高齢化が進んで「老人」という語に敏感に反応する人が多くなったせいなのか、先週のテーマ「老人語」もまた予想を上回る大きな反響があった《注》。 前回も紹介したように、「老人語」とは『新明解国語辞典』第6版(三省堂) の…

はて「老人語」とは?

(第107号、通巻127号) 「慣用読み」を扱った先週の当ブログはいつもより反響が大きく、1週間のアクセスが2,000pv(ページビュー)を超えた。反響の中で意外だったのは、「『固執』の読みの説明についての指摘だった。「‘こしゅう’と言うのは『‘こしつ’の老…

「慣用読み」に“寛容”でも逸脱し過ぎると…

(第106号、通巻126号) 言葉を題材にこんなブログを書いていると、緩急自在に言葉を操る人間と思われがちだが、私の場合は逆である。たった今、文脈を少々無視して「緩急(かんきゅう)」という言葉を強引に使ったが、学生時代にこの漢字を「だんきゅう」と…

「続柄」は「重箱読み」か「湯桶読み」か、それとも……

(第105号、通巻125号) 1月も7日を過ぎれば、正月気分はとうに消え、普段の生活に戻っているだろうが、三が日はおせち料理でくつろいだ人も多かったことだろう。おせち料理といえば、お重。めでたいことを重ねるという願いを込めて重箱に数の子や伊達巻き…