2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

続 ・北海道弁 「ビール、まかれちゃった」とは

(第262号、通巻282号) 北海道弁を扱った当ブログ「言語郎」の再録第2弾をお届けする。方言といえば、ふつう話題になるのは、語彙の問題。それに加えて共通語とのイントネーションやアクセントの違いだが、今回は視点を変え、北海道弁の文法的な側面に焦点…

クラス会で聞くのが楽しみ 北海道弁

(第261号、通巻281号) 正月の年賀状を整理していたら「今年の夏は釧路で会おう」とか「クラス会をお忘れなく」とかいった文面の賀状が何枚かあった。私の出た高校のクラス会は、オリンピックの年の8月に開かれることになっているのだ。懐かしの北海道弁を…

「絆」の由来 

(第260号、通巻280号) この数年、新聞、雑誌やテレビ番組などで「絆」という文字をよく見かけるようになっていたが、昨年の東日本大震災「3.11」をきっけに絆の登場が劇的に増え、毎日のように耳にし目にする。 たいていの場合、人と人の結び付きとか縁の…

「元旦」の夜はあり得ない

(第259号、通巻279号) 年賀状の賀詞、本文の末尾には、平成24年元日か平成24年元旦、と添えるのが普通だ。元日と元旦。ほとんどの人はその違いを意識せず、単に1月1日の伝統的な言い換えのつもりで書いているに違いない。実際上はそれで差しつかえない。し…