2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

インクとインキ

(第309号、通巻329号) 年賀状書きと言うと、一昔前までは版画を彫ったり、プリントゴッコで印刷したりしたものが多かったが、昨今はパソコン作成が主流になった観がある。年賀用の官製はがき(郵政公社製)でも普通の用紙とは別にパソコンのプリンターで使…

「金の草鞋」で尋ねる

(第308号、通巻328号) 2012年の世相を表す「今年の漢字」の1位にランクされたのは「金」だった。公募した日本漢字能力検定協会によると、日本人選手の金メダルが相次いだロンドン五輪や東京スカイツリーの開業、山中伸弥教授のノーベル賞受賞など「多くの…

誤用とは気づきにくい言葉の数々

(第307号、通巻327号) 12月も半ばになれば、歳末商戦も本格化する。デパート、スーパー、コンビニ、小売店にとっては「かきいれどき」だ――こうワープロソフトで打つと「書き入れ時」と変換された。おやっ、「掻き入れ時」が正しいはずなのにおかしい、と思…

「大きい顔」と「大きな顔」の違い

(第306号、通巻326号) 前号の11月28日付けの「違くない、好きくない」は、当ブログ開設以来最大の反響があった。コメントも、これまでにないほど多数寄せられた。その中の一つに「“大きい”と“大きな”は、元々は別の単語だったのか」という質問があった。 …