2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「方便」の本来の意味

(第215号、通巻235号) 民主党・菅内閣の支持率の下落に伴い、政局が二転三転を続けている今となっては旧聞の観もないではないが、民主党政権の凋落を加速させた要因には幹部の不用意な発言、失言がいくつもある。その一つが鳩山前首相の「抑止力は方便」発…

「受胎告知」と“Let it be” 

(第214号、通巻234号) 世界遺産の数が一番多い国はイタリアである。景観も、歴史的な建造物も、芸術作品も、とにかく多い。 「花の都」・フィレンツェは、市全体が歴史地区として世界遺産に指定されている。街それ自体が「屋根のない博物館」とも称される…

八百長相撲は明治の昔から

(第213号、通巻233号) 八百長で大揺れの大相撲。存亡の危機にあるといっても過言ではない。日本相撲協会の放駒理事長は2日の記者会見で「思っても見なかったこと。過去には一切なかったことであり、新たな問題であると認識している」と、力士の携帯電話の…

郷に入っては郷に従え

(第212号、通巻232号) 「日本人は、安全と水は無料で手に入ると思いこんでいる」。往年のベストセラー、イザヤ・ベンダサンなるユダヤ人が書いたという触れ込みの『日本人とユダヤ人』(山本書店)《注1》で世に広まったもっとも有名な一節だろう。先月、…