2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「歯がみ」に見る見出しの苦労 

(第164号、通巻184号) 「目は口ほどに物を言う」「目から鼻へ抜ける」「目には目を、歯には歯を」など、日本語には体の部位を取り入れた慣用句、成句が多い。特に多いのが「口」から始まる語。ついで「目」。一方で「歯」で始まる語は意外に少ないのだが、…

妻がそばにいては「あずましくない」?

(第163号、通巻183号) 札幌に単身赴任していた年下の友人が東京に戻ったので、内輪で歓迎会を開いたところ、ほかにも北海道勤務経験者・東北出身者がいたこともあって北海道弁の話題で盛り上がった。「ゴミを投げる」「手袋をはく」「ゆるくない」など、こ…

校正と校閲の違い?! 

(第162号、通巻182号) 「校正に携わった専門書や辞典 計27500ページ」。2月8日付け朝日新聞夕刊の「月曜ワーク」」という特集面に、こんな見出しの記事が載った。「凄腕(すごうで)つとめにん」の一人として岩波書店の校正部課長の仕事ぶりを紹介したも…

道産子も「雪投げ」は「ゆるくない」 

(第161号、通巻181号) 2月に入ったとたん、首都圏に雪が舞った。私の住む横浜の街並みも昨日2日の朝は久しぶりにうっすらと雪化粧。道産子には、いっときの懐かしい光景だったが、同時に「雪投げ」のつらさも思い出した。 国語辞典で「雪投げ」を引くと…