2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「しっせい」は「叱声」とは限らない

(第112号、通巻132号) 「神は細部に宿る」という言葉がある。ちょうど1週間前の18日付け新聞各紙に一見したところ特に違和感はないが、よくよく考えてみると「細部」に問題のある記事が掲載された。問題というのは、中川昭一財務・金融相の辞任記者会見で…

「同じ読み方の漢字」。こんなに多いとは吃驚、びっくり、ビックリ! 

(第111号、通巻131号) 日本語は同音異義語がきわめて多い言語である。試みにパソコンのワープロソフトに任意の言葉をひらがなで2文字打つだけでよく分かる。例えば、いま使ったばかりの「うつ」。変換キーを押すと「打つ」のほか「撃つ」「討つ」「撲つ」…

身近にある「和尚読み」?!

(第110号、通巻130号) 湯桶読み、重箱読み、慣用読みなど、これまで漢字の読み方を様々取り上げてきたが、今回は「和尚読み」を紹介しよう。「和尚」は、一休和尚でおなじみの通り「おしょう」と読むのがふつうだ。と、持って回った言い方をしたのには、理…

「杉原」を「すいはら」と言う「名目(みょうもく)読み」とは

(第109号、通巻129号) ここ2、3週間、漢字の読み方をテーマにしたブログを書いてきたが、その過程で「名目読み」なる用語と出合った。「めいもく」ではなく「みょうもく」と読む。何冊かの辞書、参考書類を見ると、決まって漱石の『吾輩は猫である』から…