2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「当面の間」という表現もあるのか

(第220号、通巻240号) 東日本大震災は、津波による惨禍に加え、原発からの放射線漏出問題もあって様々な地域の暮らしにも大きな影響を及ぼしている。スポーツ大会の延期やイベントの中止も相次いでいる。桜の開花の報を聞く時季だが、とても花見を楽しむと…

凶暴化した「水」の恐ろしさ

(第219号、通巻239号) 「地球は青かった」といったのは、ちょうど半世紀前、人類として初めて大気圏外から地球を見たソ連のガガーリン少佐(当時)だった。青いのは海、すなわち水の色である。水は地球上に生命を作った母である。誕生後も生命は水なくして…

「3.11」大地震

(第218号、通巻238号) 10年前、アメリカで起きた同時多発テロ「9.11」は空からの攻撃だった。今回の東日本大地震「3.11」は海底からだ。共に、未曾有の出来事である。3.11は、しかも大地を揺さぶって大きな亀裂を至る所に作っただけでなく、想像を絶する大…

再録――「エン麦」は馬のエサか人間の主食か

(第217号、通巻237号) 先週号にならって今回も過去のブログのリバイバル版をお届けする。 講談社学術文庫に『英語の冒険』(メルヴィン・ブラッグ著、三川基好訳)という辞書マニアには格好の本がある。英語の「誕生」から「世界の共通号語」にまで発展し…

再録――「とどのつまり」完璧な辞書はない

(第216号、通巻236号) 当ブログは毎週1回、水曜日の未明に更新しているが、このところ公私とも多忙を極め、気ぜわしい日が続いたせいか、曜日を1日勘違いして水曜未明に更新するのを忘れてしまった。そこで緊急避難として過去のブログの中で比較的評判の…