2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「神は細部に宿る」。稀代の名刑事・平塚八兵衛 

(第129号、通巻149号) 「ケンカ八兵衛」、「落としの八兵衛」、「捜査の神様」。様々な異名を奉られた稀代の名刑事・平塚八兵衛。20日、21日と2夜連続で放映されたテレビ朝日開局50周年記念ドラマ『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』を観て、ディテール…

梅雨と五月晴れ

(第128号、通巻148号) 梅雨(つゆ)のない北海道を除く日本列島全域が今月11日までに梅雨入りした。梅雨には異名が多い。その語源もさまざまだ《注1》。『奥の細道』(松尾芭蕉)の「五月雨を あつめて早し 最上川」の中の「五月雨(さみだれ)」は最も知…

「七変化」の紫陽花、花言葉も「七変化」 

(第127号、通巻147号) 紫陽花(あじさい)は、前回のブログで書いたように日本原産の植物である。にもかかわらず、「紫陽花」という別の花(ライラック?)の漢名が誤解されたまま日本で「あじさい」として用いられるようになったわけだが、それ以前「あじ…

「紫陽花」とライラックの奇縁?!

(第126号、通巻146号) 6月の花といえば、紫陽花(あじさい)である。私の住む大船からJR横須賀線で一駅の北鎌倉にアジサイ寺として有名な明月院がある。1年前訪ねた折には、外国人を含むおおぜいの観光客が訪れていて列をなすほどだった。明月院の紫陽…