2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「手前」とは、「おまえ」のこと? 自分のこと? 

(第16号、通巻36号) 言葉とは不思議なもので、同じ単語で正反対の意味を持つ例が少数ながらある。「結構」はその一つだ。「結構なお点前で…」とか「結構なご身分ですね」とか言うのは、すぐれている、みごとだ、うらやましい、といった肯定的な意味になる…

散る桜 残る桜も 散る桜

(第15号、通巻35号) この前の日曜日、所用で東京・上野公園を通ったらまだ咲き誇っている桜があった。が、桜前線の中心はとうに関東を去って北上中だ。これからは東北地方が花見の季節になる。 花といえば、桜か梅を指す。あるいは二つ並べて表現する。「…

草木も眠る「未明」 ? ! 

(第14号、通巻34号) 1週間前に発行したブログで気象用語としての「宵のうち」を扱ったばかりだが、たまたまきょう11日付け朝日新聞の「天声人語」でも、気象庁が「宵のうち」を「夜のはじめごろ」に替えるという話題を取り上げ、「いまひとつ趣を欠く」と…

「宵のうち」の“時間感覚”

(第13号、通巻33号) 3月30日付け朝日新聞朝刊に、「気象庁が天気予報などに用いる予報用語から『宵のうち』が消える」という記事が載っていた。同紙によると、この用語は、午後6時から同9時を指す言葉として使われてきたが、一部でもっと遅い時間帯を表…