2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「団塊の世代」の「団塊」読み間違い

(第95号、通巻115号) 「団塊の世代」の大量定年退職が始まったのは昨年からだ。この第一波がおとずれる何年も前から「団塊の世代」の退職は大きな社会問題としてクローズアップされ、マスコミに毎日のように登場しているので、読み間違えるケースはまれだ…

「消耗」の読みは「しょうこう」か「しょうもう」か

(第94号、通巻114号) 前号で「ちょっと」という単語を題材に日本語を学ぶ外国人にはなかなか理解しにくい言葉の多義性について述べたが、意味はともかく漢字の読み方については日本人にとってもかなりやっかいなものがある。中には、誤読や慣用読みがいつ…

「ちょっと」の意味は一言ではちょっと言い尽くせない

(第93号、通巻113号) ノーベル物理学賞受賞が決まった南部陽一郎氏は、一連のノーベル賞関連記事の中の一つで、共同通信のインタビューに「(候補として注目されるのが)毎年のことで期待していなかった。ちょっと驚いた。大変光栄です」と喜びを語った、…

「偽悪家ぶる」は「悪者ぶる」とどう違うのか

(第92号、通巻112号) 麻生内閣が発足する当日の9月24日付け毎日新聞朝刊のコラム「つむじ風」。「ぶら下がりの虚像」と題した記事の前振りに、こんな「麻生像」が載った。 「今日、首相に選出される麻生太郎氏は、心を許した相手には『とてつもない金持ち…

「確信犯」の使い方に「確信」を持てるか

(第91号、通巻111号) 「確信犯」という言葉は誤用されることが多いと言われるが、「正用」との線引きが難しい。意味が微妙で使い方がきわめて幅広く、一筋縄ではいかない言葉だからだ。それでいて、会話でも、書き言葉でもよく使われる。ごく最近の例では…