2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

結婚式定番の讃美歌「いつくしみ深き」の「などかは」とは

(第47号、通巻67号) 「いつくしみ深き」で始まる讃美歌312番は、教会での結婚式の定番とも言える歌である。メロディーが、唱歌の『星の世界』や『星の界(よ)』と同じなので、クリスチャンでなくとも「ああ、あの曲か」と知っている人は多いはずだ《注1…

「木枯らし1号」はあるが「2号」「3号」はない

(第46号、通巻66号) 春先に最初に吹く強風を「春一番」というのに対して、冬の訪れを告げる強風は「木枯らし1号」。「一番」ではなく、なぜか「1号」という。今年の「木枯らし1号」は、東京地方、近畿地方とも3日前の11月18日に観測された。東京は昨年より…

ハリウッドを「聖林」と書くのは誤訳

(第45号、通巻65号) 11月も半ばになると、師走商戦をあおるようにクリスマス・ソングが聞こえてくる。つい、「聖夜」という言葉が思い浮かぶ。その連想で次に出てくる言葉がなぜか「聖林」だ。映画の都と言われた米国のハリウッドを指す当て字である。 近…

『広辞苑』の「来し方行く末」(その2) 

(第44号、通巻64号) 「来し方行く末」の読みが「こしかた」と「きしかた」でどう意味が違うのか。仮に同じだとしたら、どちらの読みが正統、あるいは一般的なのか。こうした疑問については、『広辞苑』以外の国語辞書も実は明確に説明しておらず、扱い方は…