2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「一姫二太郎」とは

(第34号、通巻54号) 前々回の8月15日号で「初孫」を取り上げた際、文末に「私には、娘の下に息子も2人いる」と付け加えたが、これをもって「一姫二太郎(いちひめにたろう)」というのは誤解だ。子どもの人数は女の子一人に男の子二人がよい、と解釈する…

「人心一新」の「人心」とは何を指すのか

(第33号、通巻53号) 自民党が参院選に惨敗した後の先月31日、安倍首相は「赤城(農林)大臣を含めて人心を一新していく」と述べた。首相の言う「人心一新」とは、前後の文脈から内閣改造と自民党役員の交代のことを指しているのは明らかだ。新聞各紙もテレ…

「初孫」は「ういまご」か「はつまご」か 

(第32号、通巻52号) 先週金曜日の10日早朝、娘が女児を無事出産した。娘夫婦にとっては結婚5年目にしてようやく授かった我が子であり、私ども夫婦にとっても喜びは格別。娘には口にこそ出しはしなかったけれど、ひそかに待ち望んでいた初孫なのである。と…

「山茶花」は昔「さんさか」と読んでいた 

(第31号、通巻51号) 今日8日は早や立秋。不屈の精神力でガンの病苦と闘っている元刑事のK氏《注》から2日前、暑中見舞い状をいただいた。鬼刑事のイメージとはおよそかけ離れた可憐な「月見草」の写真2枚組みのはがき。1枚は白、もう1枚は淡いピンクの…

「ていをなしていない」と言っても「体はなしている」 

(第30号、通巻50号) 「体をなす」という慣用句がある。時には「体を成す」と表記することもある。まとまった形になる、というほどの意味だが、否定形で使われるケースが多いように思われる。「会議の体をなさない」とか、「記事の体をなしていない」とか。…