2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「足も、足下も、すくわれないでね。」

(第267号、通巻287号) 一知半解の身で、辞書の語釈の当否を軽々に断じるものではない。前週の第266号に対する愛読者の方々のコメントや感想を読んで、そう思った。今週号の標題は、読者のコメントの一つに紹介されていた『三省堂国語辞典』の編集委員・飯…

「足をすくわれる」は「足元をすくわれる」に変化の過程?

(第266号、通巻286号) 言葉はいつの間にか変わっていく。意味も、語彙も、用法も、さらには文法も。これからしばらくは、言葉の用法を中心にエピソード風につづっていきたい。 最近、ある本を読んでいたら「足元をすくわれる」という表現に出合った。すき…

「ご返事」か「お返事」か“相乗り語”余話

(第265号、通巻285号) 前号からの続きの今回をもって再録シリーズの最後としたい。「お誕生」「ご誕生」のように、「お」も「ご」も使える単語はそう多いわけではないが、少しずつ増えつつあるように見える。前回のブログの末尾でも紹介した、このような「…

Re:「ご返事」か「お返事」か

(第264号、通巻284号) “再録シリーズ”第4弾は、前回取り上げたEメールの“Re:”の続き、Eメールの返信に対する礼状の書き出しの言葉についてがテーマだ。「早速のご返信」か「早々にお返事をいただき……」とすべきか。「ご」か「お」か迷うことがないだろ…

Eメールの“Re:”の本当の意味は?

(第263号、通巻283号) “人気ブログ”の再録シリーズ第3弾は、北海道弁から一気に外国語の世界へ。と言っても難しい話題ではなく、日常よく使うEメールでの定型語がテーマだ。 Eメールを受け取った後、発信者に返事を出そうとパソコンのメールソフトの「…